青汁とは何か、あなたに青汁の生い立ちをご紹介しましょう。

◇青汁とは?

一般に青汁と呼ばれているものは、「緑黄野菜をすりつぶしたもの」の総称です。青汁には食物繊維や各種のビタミン、ミネラルなどが豊富に含まれており、野菜不足の現代人には非常に重宝な健康食品です。

あなたも緑黄野菜が体にいいというのはご存知だと思います。厚生労働省は1日あたり350gの野菜を食べるよう推奨していますが、その350gのうち120gは緑黄野菜を取るようにも勧めています。

でも、あなたも私も、実際に毎日それだけの野菜、緑黄野菜を取り続けることは難しいものです。特に外食が多いあなた、偏食が激しいあなたは慢性的に栄養不足ではありませんか?

そこで、緑黄野菜を材料とする青汁の出番です。青汁の豊富な栄養があなたの栄養不足を補って健康維持に役立ちます。

◇青汁の起源は?

そんなすばらしい栄養を持つ青汁ですが、いったいその起源はいつごろ、誰によって生まれたのでしょうか。そもそも、古来日本では植物の生の葉を薬として使っていました。今から1000年も前の医術の本にも処方例が出ているそうです。生活の知恵として薬草をせんじて飲んだり、すりつぶして患部にあてたりしていました。

そんな古来よりの土壌はあったのでしょうが、今日の青汁の原型を作り出したのは故遠藤仁郎博士でした。遠藤博士は明治33年、岡山に生まれ、大正14年に京都帝大(現京大)医学部を卒業し、京大講師を経て大阪女子医専(現関西医科大学)教授に就任されます。そ して昭和18年から青汁を作り始めるのです。

遠藤博士は昭和20年から倉敷中央病院に赴任され、病院食として青汁を広めました。遠藤博士が考案した青汁は「遠藤青汁」と呼ばれ、戦中戦後の食糧 不足、栄養不足を補うのに大いに貢献しました。食べ物がない戦時中でも、野菜の葉っぱなら何とか手に入ったのです。遠藤博士はトイレの中でこの青汁を思い ついたと言う逸話が残っています。

遠藤博士が生み出した青汁はその効果が次々と口コミで広がります。そして病院や学校でも青汁が飲まれるようになっていくのです。その辺の事情は、遠藤博士のご子息である遠藤治郎島根医大名誉教授が『やっぱり青汁が効く』と言う本の中で詳しく書かれています。

昭和19年、遠藤治郎名誉教授ご自身も中学生のときに肺炎にかかり、それを青汁によって治した経験があるそうです。まだペニシリンと言う特効薬のない時代であり、肺炎で苦しむ息子のために故遠藤博士は三つ葉をすりつぶして作った青汁を毎日コップに1杯から2杯飲ませたのです。するとみるみる元気になり、遠藤少年の肺炎が治ったそうです。

また同じころ、故遠藤博士の奥さん、すなわち遠藤名誉教授のお母さんも急性腎炎と言う当時の難病にかかります。そこで故遠藤博士は、青汁を毎日コップ1杯から3杯飲ませ続けます。すると奥さんは3ヶ月ほどですっかり元気になったそうです。

こうして青汁は誕生後まずは家族の間で効果が確かめられ、やがて口コミで広まるのです。

◇画期的なコマーシャルとは?

いくら口コミで広まっても全国的に知られた訳ではありません。この青汁が世間にその名を広めるきっかけになったのはテレビのコマーシャルでした。今から20年ほど前の、「あ~、まずい!もう一杯!」と八名信夫 がしかめっ面で叫ぶ有名なコマーシャルです。

宣伝する商品を「まずい!」とののしるシーンはかなりインパクトがありました。後にこのシーンでは、本当は「まずい!」と叫ぶ予定ではなかったのに、あまりのまずさに八名が思わず叫んだとネタばらしがされました。しかし、皮肉にもこれが大ヒットCMとなったのです。

これ以降、テレビのバラエティ番組で罰ゲームとして青汁が登場し、更に世間に知られることとなりました。はっ きり言って、20年くらい前の青汁はかなり飲みにくい味や風味だったのです。何たって罰ゲームで使われるくらいですから。

あなたにも想像してみて頂きたいのですが、生の新鮮な緑黄野菜の葉をすりつぶして飲んだら、どんな味がするでしょうか。当然美味しいはずがありません。野菜の青臭さが強烈でしょう。ある意味、その青臭さこそが絞りたての効能を表しているようなものです。

しかし、現在市販で売られている青汁は抹茶味やレモン味など、非常に飲みやすさに工夫がされており、「まずい!」ではなく、「うまい!」と叫ぶほど改善されています。

また、故遠藤博士が作った青汁は野菜の絞り汁でしたが、現在では粉末状や錠剤の青汁もあり、その飲みやすさと使いやすさによって広く世間に普及してい ます。

現在、青汁を製造販売している会社は国内にざっと15社以上あり、多くのバリエーションに富んだ青汁が売られています。

◇名前の由来

さて、最後に「青汁」と言う名前についてです。青汁は見た目は緑色なのに、なぜ青汁と言うのでしょうか。本来であれば、「緑汁」と呼ぶべきではないのか?あなたは不思議に思いませんか?

例えば小松菜やホウレン草のような緑色の濃い野菜を青菜と呼びます。これと同じで、緑色のものを「青」と呼ぶのは日本語の古い使い方なのです。それで「緑汁」ではなく、「青汁」と呼ばれています。ちなみに信号の色も「青」と言うけど、あれも正確には「緑」ですよね。

以上、青汁とは何か、その生い立ちからご紹介致しました。

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