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大麦若葉は青汁の材料として大変多く使われています。大麦の若葉が30cmくらいになったとき、味がよくて栄養も豊富になるそうです。イネ科の植物はみな生命力が強いのですが、まさに穂が出る直前の生命力は溢れるばかりです。このときに大麦若葉を刈り取って青汁の材料にします。

1.大麦はこんな野菜です

大麦はイネ科の植物で、原産地は中央アジアです。世界でもっとも古くから栽培されている作物の1つです。日本には中国から朝鮮半島を経て3世紀ごろに入ってきたそうです。3世紀なんて全然ピンときませんが、卑弥呼が邪馬台国を治めていた時代です。

あなたもご存知のように、焼酎や味噌・醤油などの原材料でもあります。精米の10倍もの食物繊維があり、麦と精米を混ぜて炊くと栄養的には理想です。

2.大麦若葉の主な成分

大麦若葉の成分については、五訂日本食品標準成分表に記載がなく、随分調べたのですが正確なところが分かりませんでした。それで、大麦若葉の粉末100gに含まれる成分表があったので、それをご参考までに記載しておきます。他の青汁材料はすべて生の野菜の可食部100g中の成分で表記されており、ここに記載する大麦若葉とは基準が異なります。その点、ご注意ください。

大麦若葉の成分表(粉末100gあたりの成分)

栄 養 含まれる量 単位
エネルギー 325 Kcal
たんぱく質 29.7
脂質 6.8
糖質 12.6
食物繊維 47.2
βカロテン 12,000 μg
ビタミンB1 0.8 mg
ビタミンB2 2.03 mg
ビタミンB6 0.96 mg
ビタミンC 117 mg
ビタミンE 7.7 mg
ビタミンK 3320 μg
葉酸 650 μg
パントテン酸 4.33 mg
ナイアシン 5.4 mg
ナトリウム 112 mg
カリウム 2200 mg
カルシウム 500 mg
マグネシウム 190 mg
48.9 mg
リン 410 mg
亜鉛 4.2 mg
1.11 mg

成分表のデータは「大麦若葉のすごい力!」(現代書林)から

大麦若葉の主な成分としては、カロテン(ビタミンA)、ビタミンB、ビタミンC、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのビタミン類、ミネラル、それに食物繊維や葉緑素(クロロフィル)、SOD(スーパーオキシドジスムターゼ)酵素などが含まれています。これらの成分は健康や美容には欠かせないとても有効な成分ばかりです。

また、大麦若葉にはアミノ酸も含まれています。アミノ酸は細胞の材料となるたんぱく質の素であり、細胞レベルから体を元気にする働きがあります。現在、アミノ酸の種類は22種類が知られていますが、このうち必須アミノ酸と呼ばれる9種類は人間の体内では作ることができず、外から食品として摂取する必要があります。大麦若葉に含まれるアミノ酸は全部で18種類もあり、9種類の必須アミノ酸は全て含んでいます。

このように大麦若葉の持つ豊富な栄養は私たちの健康には必要不可欠なものばかりです。青汁の材料として広く使われているのも納得です。

3.大麦若葉の特徴と効能

大麦若葉の豊富な栄養素についてはお分かり頂けたと思いますが、それでは実際にこれらの栄養素がどんな働きをして、どんな効果をもたらすのでしょうか。具体的にみていきましょう。

◇便秘解消

大麦若葉には食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維は消化吸収されずに便のボリュームを増やして腸を刺激しスムーズな排泄を促します。また、ビフィズス菌などの善玉菌は食物繊維をエサにしているので、食物繊維を摂取することで善玉菌を増やし、腸の機能を整えることができます。

ちなみに、大麦若葉で作った青汁には、食物繊維が多いとされるサツマイモの20倍、キャベツの26倍、レタスの43倍に匹敵する繊維が含まれているそうです。

◇ガンの予防

①ビタミン類がガン予防に有効です。
ガンの原因は、細胞の増殖をコントロールしている遺伝子が壊れて変異した、たった1個のガン細胞から始まります。この遺伝子を壊す最大の要因が活性酸素です。あなたも私も酸素を吸って生きているのですが、呼吸で取り入れた酸素が活性酸素となって体の中では有害物質となります。かといって、酸素なしでは生きていけないので、活性酸素が発生するのはやむえないことです。

しかし、大麦若葉に含まれるβカロテン(ビタミンA)、ビタミンB2、C、Eと言う4つのビタミンは抗酸化作用があり、活性酸素の働きを弱めてガンを予防する効果があります。

②食物繊維が大腸がんを予防してくれます。
また、大麦若葉の食物繊維が便秘解消に役立つと説明しましたが、便秘の解消は大腸がんの予防になります。便秘状態で腸内に便が長く留まっていると、食品に含まれる発ガン物質の影響が大きくなると同時に、悪玉菌によって新たに有害物質が発生するのです。ですからすみやかに便を排出し、便秘を解消することは大腸がんの予防につながります。

ビタミン類、食物繊維のほかにも、大麦若葉のポリフェノールにも抗酸化作用があります。加えてβグルカンと呼ばれる多糖類も人間の免疫力を高めてガンを抑制する働きがあります。このように、大麦若葉にはがん予防に役立つものが非常に多く含まれているのです。

◇肥満防止に役立つ

大麦若葉には食物繊維が豊富に含まれていると繰り返し説明してきましたが、食物繊維は肥満防止にも役立ちます。と言うのも、食物繊維には次の3つの働きがあるからです。

①食物繊維は腸内では10倍近くにふくらむので、食前に摂取すると満腹感を与えて食べ過ぎを防止することが出来ます。これは実際に大麦若葉の青汁を飲んでみるとすごく実感できます。私が2ヶ月で1.5キロのダイエットに成功したのもこの効果のおかげです。

②糖やコレステロールの吸収を緩やかにしてくれます。

③糖やコルステロール、中性脂肪を吸着して便といっしょに排出してくれます。

肥満は見た目だけの問題ではなく、様々な健康障害の原因となります。何としても肥満防止を実行したいものです。これは、私自身の長年の悩みでもありました。

◇動脈硬化を予防する

テレビなどでよく出てくるのが、「ドロドロ血液」、「サラサラ血液」です。むろん、「サラサラ血液」の方がいいのですが、あなたはその理由をご存知ですか。

「ドロドロ血液」は動脈硬化を促進させ、結果として脳梗塞、脳出血、心筋梗塞、狭心症、痴呆症などを引き起こします。また糖尿病や高血圧なども悪化させてしまいます。こんなに怖い「ドロドロ血液」ですが、何も自覚症状はないし、目にも見えません。しかし、先にあげたようないろんな危険な病気になる要因なのです。

大麦若葉にはこの「ドロドロ血液」を改善し、「サラサラ血液」に変えてくれる、次のような働きがあります。

①大麦若葉に多く含まれる食物繊維は血中の糖分の上昇を抑制し、総コレステロールの値を下げてくれます。

②同じく大麦若葉に含まれるビタミンCは血中コレステロールや中性脂肪の値を下げる働きがあります。

③同じくカロテンの働きでコレステロールが酸化するのを防ぎ、動脈硬化を予防してくれます。

④同じくビタミンB2の働きで動脈硬化の原因となる過酸化脂質を分解してくれます。

◇高血圧・糖尿病を予防する
高血圧の患者は全国に2000万人以上いると言われ、40代では2人に1人、60代から70代では3人に2人が高血圧です。糖尿病患者も700万人、予備軍まで入れると1600万人と推計され高血圧に次いで多い生活習慣病です。

高血圧になると動脈硬化を促進し、血管がもろくなります。血圧の上が160、下が96以上になると、心臓病による死亡率は正常血圧の人の9倍、脳卒中は3.5倍、ガンの死亡率も2倍になります。

糖尿病も血液中に増えた糖の影響で血管が変質し、心臓病、腎臓病、脳卒中などが起こりやすくなります。糖尿病患者の男性は一般の男性よりも寿命が10年、女性の場合は15年も短くなるという統計があるそうです。

糖尿病、高血圧、高コレステロール、肥満、この4つが重なると極端に寿命が短くなる可能性が高まります。
大麦若葉には、高血圧、糖尿病に対してこんな効果があります。

①腸内で10倍に膨れる食物繊維が食べ過ぎを防止してくれる。肥満は高血圧の原因となる。

②同じく豊富な食物繊維は余分な塩分や糖分を吸着し、体外で排出してくれる。

③食物繊維には糖の吸収をゆるやかにする作用があり、血糖値の上昇を抑える。

④大麦若葉にはカルシウムも豊富で、カルシウムは血管に働きかけて高血圧を予防する。

⑤同じく大麦若葉のマグネシウムは筋肉細胞を弛緩させて血管を拡張し、高血圧を予防する効果がある。

◇風邪の予防効果

大麦若葉に豊富なビタミン類、ミネラルが体に抵抗力をつけ、免疫力を高めます。その結果として風邪を引きにくい体質に変えてくれます。

◇その他

大麦若葉にはSOD酵素が含まれています。この酵素は活性酸素を抑える働きがあります。活性酸素は細胞、皮膚、骨などにダメージを与え、様々な病気の原因になります。従って、SDO酵素には抗酸化作用があり、老化防止、生活習慣病の予防や治療、シミ、シワ、たるみなどのお肌の改善効果もあります。

4.大麦若葉はこんな症状に効果があります

ガンの予防、老化防止(アンチエイジング)、美肌効果、コレステロールの低下、動脈硬化・高血圧・脳卒中・心筋梗塞の予防と改善効果があります。

以上、大麦若葉について説明してきました。大麦若葉で作られた青汁には「菜善青汁」、「やずやの養生青汁」などがあります。

なお、このページでご紹介した大麦若葉の栄養分や効果は、野菜としての大麦若葉について述べたものです。大麦若葉を使った個々の青汁製品に、どんな成分が含まれているか、どんな効果が期待出来るか、それは青汁製品の公式サイトでご確認ください。それぞれの製法や他の材料を併用するなどで条件が変わってきます。

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